『猫の衣』文京映画祭上映告知
『猫の衣』監督の鈴木です。
学外での上映が決まりました!今回は作品宣伝のブログです。宣伝メインですが新歓の時期も近いので、新入生にむけて撮影の様子などもお伝えしていこうと思います。
猫の衣/2015/21min/16:9
第1回文京映画祭にて上映予定
日時3月13日(日)
会場:文化シャッターBXホール(文京区西片1-17-3)
作品概要
猫を被って生活している小春。姉さんと2人で生活している。小春は憧れの先輩須藤に対して人一倍に猫を被っていた。それが原因で他の友人たちから疎まれてしまう。 あるとき小春は自分への噂、悪口、陰口など友人が話していたのを感じとり錯乱。どれが本当の自分で、どれが猫を被った自分なのかすらわからなくなった小春はフラフラと家を飛び出す。帰宅して小春がいないことに気がついた姉さんは慌てて探しに行くが・・・
『猫の衣』は昨年の9月に7日間の日程で撮影された自主制作映画です。記録的豪雨と冷夏に撮影前半は悩まされましたが後半は天候にも恵まれて例になくスムーズに撮りきることができました。
今回は新入生向けに、そもそも映画の撮影ってどんな感じなの?という疑問に答えつつメイキング写真を公開していこうと思います。
◯撮影(カメラ)
今回の作品は初めてカメラを2台導入して2つのアングルから同時に撮影を行いました。猫の衣ではデジタル一眼レフを使っています。カメラマンはご想像の通り、カメラを駆使して被写体を映像にしていきます。一般的に絵コンテというものを監督が作ってそれを元に撮影部と理解を共有していくのですが、私の絵が前衛衝撃的過ぎてなかなか理解してもらえないので、撮影前に2日間使ってすべてのロケ地に赴きその場でカット割りを決めていきました。写真は2カメ担当の武藤さん。すごく楽しそう。
◯録音
録音はマイク、レコーダー、ブーム等を使って現場の音を記録していきます。基本的にマイクが画面に映らなければいいので忍者のように物陰にかくれて音をとったり地面を這って変態的体勢でとったりもします。一見地味ですが編集で一番大変なのが音声なのでとても重要です。注意してノイズなどが入っていないか聴きます。猫の衣では本編中に音楽や効果音を一切いれていないので、現場の音を特に大切に録音していきました。録音をやってもらった森木ちゃん曰く、謎の笑い声やピアノの音が聴こえたりしたそうなので、霊感強い人はたいへんかも? 写真は小春ちゃん。主役なのになぜかマイクを持っています。
◯助監督
助監督は文字通り監督を補佐する役割です。今作では写真のようにカチンコを使ったり、記録用紙にシーンやカット・テイク数、カメラの設定、OKかNGかなどを書き込んでいきました。1年生に担当してもらったのでカチンコの打ち方など初めのうちはぎこちない部分もありましたがすぐに慣れてプロの貫禄がでできましたね、さすがです。
美術もやってもらったので大変だったと思いますがとてもがんばってくれました!
録音担当の森木ちゃん。カチンコは休憩時間にこういう遊び方もできます。
◯照明
照明はライトやレフ板を使って演出します。わかりにくいですが小型のLEDでベランダを照らしているところです。
◯メイク・ヘアメイク
家を飛び出す小春ちゃんの演出として髪の毛をボサボサにして目の下にくまをつくっています。お化粧が好きな人はこういうことができたりします。
◯エキストラ
エキストラの方に参加してもらった撮影もありました。たくさんの留学生の方が参加してくださったのですが、私は英語がてんで話せないので終始日本語と身振り手振りでコミュニケーションをとってました。がんばります。
◯屋根!
今回は映画撮影でもないと体験しないであろうこともできました。それは屋根にのぼること!物語の世界だと結構出てきたりしますが実生活で屋根にのぼるシチュエーションはそうそうないですよね。
めっちゃ寝てます。
◯役者
写真は小春と姉さん。クライマックスのシーンのリハですかね、私は制作側が多くてあまり役者をやったことがないので適当なことは言えないのですが、演技で映画が特徴的なのはストーリー順に撮影(順撮り)することがほぼないことだとおもいます。ロケ地やキャスト、美術、メイクなどの関係で前撮っていたシーンとはかなり離れたシーンをすぐに撮ったりもするのでカメラが回った途端に役にはいれる人には感服しますね。『猫の衣』でも最初のシーンは6日目に、ラストシーンは3日目に撮影しました。
◯ご馳走
クランクアップするとご馳走にありつける場合があります。これを最大の目的に撮影に参加する人もちらほら、、
と、『猫の衣』はこのように撮影をしました。もし新入生で映画制作にちょっと興味を持った方はお気軽にBOXにお越しください!新入生でもすぐに自分の作品を撮ることもできます。もちろん在学生も歓迎です!
文京映画祭のテーマは「映画で広げよう、 みんなの輪!」だそうです。『猫の衣』は地域の方含めたくさんの方々のご協力によって完成させることができた作品です。この場をかりて御礼申し上げます。
この映画が文京映画祭で地域の映画交流の輪の一部となることができたら大変嬉しくおもいます。
猫の衣、よろしくお願いします。